【長文ブログ】この記事は6歳のタビ猫チャッキーが腎臓病になってから、天国に行くまでの話です。興味ない方はブラウザ閉じてください。

退院から1週間くらいは元気に過ごしていたチャッキーだったけど、2週目からは雲行きが怪しくなっていました。退院した後は持ち直して、彼のお気に入りの場所で過ごしていたし、いつもの指定席でご飯も食べていたけれど、ご飯をほとんど食べなくなった。
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その代わりに庭にある石や土を食べようとしたり、水溜りの汚い水も飲もうとする異食が始まった。少しずつチャッキーの命の灯火が消えようとしていることは私たちには十分わかっていたのに、それを認めたくなくて。 何とか生きててほしくて。

どうしようもないのに。 毎日彼のご飯のカロリーを計算して躍起になって、その200カロリーをクリアしようと、無理やりご飯を食べさせたりした。無理な給餌や何種類も薬を飲ませるなんてこと本当はしたくないのに、でもどうにか生きてて欲しかったから彼にとって苦痛でしかない作業を繰り返した。

もう残された時間は少ないんだと自覚するしかなくて、悲しかったけれど自宅で安楽死のサービスをしてくれるお医者さんに予約をした。
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約束の日まで4日間。彼がお気に入りのデッキでたくさんの時間を過ごした。仕事に行く前でも少しでも時間があれば、外の空気を吸わせてあげた。そしてずっと彼が出たいとせがんでいた裏庭に抱っこして、優しく下ろすとお花や土の匂いを寝転がって楽しんだ。
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もう走って逃げたりする様子はなく、許す限り私と芝生の上での時間を楽しんだ。ただ彼の体が以前とは違ってカリガリになっていて、もう見てられないぐらいに、痩せて、彼寒さで震えるようになった。まだ肌寒い出社前でも彼を庭で過ごす時間を持った。在宅だとたくさん時間があるので、本当に助かった。
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外にいる時のチャッキーは本当に満足そうで、調子も良くなるみたいだった。家の中に入れようとするとシャーシャー威嚇して、私の顔にパンチするほど嫌がった。

金曜日の午後3時。チャッキーとのお別れの時間になった。当日は残念ながら雨だったけれど、外の空気を吸いにいった。天国に到着後は神様と会うから、念入りにブラッシングをして、温かいタオルで体を拭いてあげると嬉しそうだった。

私は仕事の休みをとり、最後の1時間を過ごした。最後の晩餐としてマグロのお刺身、ヨーグルト、クリームチーズ、鰹節などさまざまなプレートを彼に用意したけど、マグロを少しだけ口にしただけで、とにかく外の空気を吸いたがった。
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ドクターが到着したときに、チャッキーが変に落ち着いているのがわかった。先生に愛してるの合図を眼で送ったり、ぐるぐると喉を鳴らしていた。

涙が止まらなかった。お気に入りのサンルームのソファーに座って、彼のお気に入りブランケットにくるまった。先生が眠くなる薬を彼に注射する。チャッキーは入院中にたくさんの点滴と注射に耐えてきたから、注射は大嫌いでこんなことをさせたくなかった。

注射した後は必死に抵抗して逃げていたけれど、眠くなったのか全身が脱力して、私の膝に治まった。いよいよ先生が安楽死させるための薬を足に注射する。赤い液体を先生が注射している時も、耳は最後まで聞こえているので、ずっと彼の名前を呼び続けた。感謝の言葉をたくさん言い続けた。
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チャッキーが最後に2回深い息はいた後、彼の体がぐらんと重くなった。もう首や体がグラグラになって、私が支えていないと簡単に滑り落ちそうだった。先生が聴診器を胸に当てた後「He's rest in peace」と言い、その後少しだけ席を外してくれた。

私と旦那ちゃんは二人で大きな声を出して泣いた。さっきまで一緒にいたのに、まだこんなに彼の体は温かいのに。彼の真っ黒な瞳孔に、私が泣いている姿だけが映っていた。

他の猫ちゃんたちが、チャッキーが亡くなったことがわかるように一人一人に見せた。最後のさよならを言って欲しかった。生後3ヶ月の時からチャッキーと一緒に暮らすペニちゃんは、見るからに元気がなくなった。
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私たちは2019年4月13日にニュージーランドの施設で出会った。小さくて、シャイで、ふわふわの猫。私たちは彼を大好きになって、私は家から施設のある山頂付近まで登山して、彼を譲り受けるまで毎日見に行った。

あんなに小さかったチャッキーは、頼れる私の相棒となり、ベストフレンドになった。ニュージーランドの小さなフラットでたくさんの時間を過ごした。私が泣いていたら隣に座って話を聞いてくれたし、怪我や病気した時は私を心配していつも寄り添ってくれた。たかが猫だろって思う人が大半かもしれないけれど、それ以上の関係性が私たちには確実にあった。

現実を受け入れるのは、ものすごく辛い。もともとできることがあったって思うかもしれない。後悔ばっかりが浮かぶ。けど私たちは充分彼のためにできることはやった。これ以上、悪い思い出とかを増やしたくないなって思った。

本当にもっともっと時間を過ごしたかったし、他の猫トトロのFIVやレーザーの治療、キャスパーの治療などで、構ってあげられなくてたくさん後悔もしたけれど、入院や治療、通院も、会社の帰りに毎日彼の病院に通ったことも、全て頑張った。

そして今日(2025/04/12)亡くなった時間通りに遺灰の配達員の人がドアを叩いて、彼は小さな茶色の箱に収まって帰ってきた。とっても軽くなって帰ってきたチャッキー、今は天国で太陽いっぱいの場所でお昼寝している頃だろう。

家には彼のための小さな祭壇ができて、彼の遺灰とふわふわの毛、大好物のご飯とお水、夜にはキャンドルを灯している。遺品のふわふわの毛からは、まだ彼の匂いがする。
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もっと一緒に居たかった。今までありがとう。彼にはいつでも戻ってきていいよって会いに来ていいよって囁いた。生まれ変わって私の所に会いに来てね。次も猫がいいな。今度はうんと長生きしようね。

最後に言いたいのはチャッキー愛してるよ。きっとどこかで、また会おうね。さよならではなくて、またね。

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